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なんて呼ぶ?

ピクシブにも投稿してるものです。



「と言うことがあったんです」
事務所に戻ってみると天海さんや菊地さん、荻原さんが騒いでいたので何があったのかというのを千早に聞いてみたのだが、
どうやら双海姉妹にどうしたら自分たちを○○お姉ちゃんと呼ばせる事ができるかということが問題になっていたらしい。

確かに二人がお姉ちゃんと呼ぶのは三浦さんと千早だけであり他のアイドルたちには愛称で呼んでいる。
そして三浦さんはともかく自分よりも年下の千早がなんでお姉ちゃんなのかということで、
原因を突き止めてお姉ちゃんと呼ばせようという事らしいのだが……

「もうそろそろ移動しなければレッスンに間に合わないのですが……」
今日は千早と天海さんにはレッスンの予定が入っていて確かに時間も押してきている……、だが
「春香に声をかけても聞いてもらえなくて……」
「うーん、参ったなあ……」
千早が天海さんに声をかけに行くが……
「何かこう、千早ちゃんみたいにクールなイメージとかが必要なんじゃないかな?」
と熱く3人で話し合っていて聞いて貰えない様だ。

「どうしましょうプロデューサー……」
どうしましょうと言われてもこうも話に夢中になられては……
「大きな音を出したりとかは?」
「今応接室で社長がお客様と話してますので」
「うーむ……」

千早が不安そうにこちらを見上げてきている
かわいい千早のために何か手を考えているのだが……

「あ、そうか」
「プロデューサー、何か思いつかれたのですね」
期待の眼差しをこちらに向けてくる千早に耳を貸すように言うと
思いついた内容を天海さんたちに聞かれないように注意して伝える

「……、プロデューサー……本当にこんなことで気づいてもらえるのでしょうか?」

不審そうに見つめる千早をなだめると
「とりあえずやってみて、ダメなら他の手段を考えよう」
と強引に実行に移してもらう
「はい……」

不安な表情を浮かべた千早は天海さんに近づくと、
照れながら声をかけた

「……春香…姉ちゃ…」

天海さんが雷を受けたかのように固まると千早の方をゆっくり振り向いてくる

「おー……」
言い出しておいてなんだが思った以上に効果があったようだ。

「は……春香お姉ちゃん、レッスンの時間だから、早く行きましょう?」

顔を真っ赤にして言いきった千早に対し、気を引くには威力が高すぎたのか天海さんは完全に固まってしまっている
そして固まった天海さんにもう一度千早が呼びかけようとしたところで

「「千早(ちゃん)!!!」」

あの後菊地さんや荻原さん、果ては秋月さんにまで捕まり千早は結局レッスン所では無く
「春香お姉ちゃん」や「真お姉ちゃん」、「雪歩お姉ちゃん」、「律子お姉ちゃん」
と何度も言わされる事になってしまった。



「もう、笑い事ではありませんプロデューサー」
怒った千早をなだめながら二人で帰り道を歩いて行く
怒ったせいか気持ち頬が膨らんで見えるため、いつもよりも千早がかわいく感じてしまうのはしょうがないと思う。

そして先ほどのことを思い出しながら
「なあ千早、俺の事はお兄ちゃんって言ってくれないのか?」

照れた表情でお姉ちゃんという千早がとてもかわいく見え、
自分にも呼んで欲しいと思いそう言ったのだが。

千早は少し目を細めた後いたずらを思いついた小悪魔なような笑みを見せると

「お兄ちゃん相手では結婚できませんから……私としてはプロデューサーの呼び方を変えるとすれば「あなた」以外にはありません」










後日談
音無さんが何故千早にお姉ちゃんと呼んでもらう事に参加しなかったのか聞いた所
「ふふふっ、千早ちゃんには以前に何回か呼んでもらってるんですよ」
と答えが返ってきた、そして
「千早ちゃんを泣かしたらプロデューサーさんが相手でもお姉ちゃんは容赦しませんからね」
としっかり釘を刺されてしまったのだった。
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